ボカロPがアラカンで何が悪い! = 点五P公式

アラカン ボカロPの活動奮闘記!

#354 Tengo-Pの音楽遍歴を中心とした自己紹介(ボカロPになった後)

このblogの#349回↓

https://dekunobobenkay.hatenablog.com/entry/2023/12/30/181046

で、「ボカロPになるまでの遍歴」を紹介したところ、思いのほか反響がありました。
うれしー!
今回はその続編「ボカロPになってから」を書きます。
準備期間を含めると12年もやっているのでいろいろ紆余曲折ありました。
6つの期間に区切られます。

第0期: 準備時期 2012.08 - 2013.02
第1期: 駆け出し、自己流模索時期 2013.03 - 2015.02
第2期: アレンジャーとのコラボ時期 2015.03 - 2016.08
第3期: アレンジ・MIX修行/洋楽EDMカバー時期 2016.09 - 2018.08
第4期: EDM系オリジナル制作 2018.09 - 2021.12
第5期: 8 Beat系オリジナル制作 2022.01 - 2024.11(予定)

それぞれについてどういうことをやっていたか解説していきます。


【第0期: 準備時期 2012.08 - 2013.02

・活動内容: 
 -ボカロ曲、ボカロPを知る
 -必要なもの、スキルを把握
・状況: 
 2012年の夏にボカロと出会い、
「コレはオレを呼んでいる!」
「昔没にされた曲を形にして出せるじゃないか。リベンジだ!」
と息巻いたのはいいんだが、
「何をすればいいのか」「本当にできるのか?」という状態だった。

・成果: 
  - けっこうレトロな曲もあったから自分の曲でも行けそうと思った
  - 有名ボカロPのツイートを見ると、社会人をやりながらという人も
    けっこういた。自分でもできそうだと判断。
  - 2013年1月3日にTwitter「ボカロPになるぞ宣言発出」
  - 購入物決定。2013年2月にコレを購入。

・課題:
  - 30代のころにシーケンサーに打ち込んでシンセやリズムボックスを鳴らしていたので、DAWも行けるんじゃね、という軽いノリだったが、本格的な作詞、アレンジ、MIXはしたことがなく、勉強が必要。(基本的にはメロしか作っていなかった)

勉強のための勉強ではつまらないので、過去の自作曲をリアレンジしながら勉強することに。当然、初期作のクオリティはダメダメな状態になった...


【第1期:駆け出し、自己流模索時期 2013.03 - 2015.02

・活動内容:
- P名: P-Dec (Producer Dekunobo)
- 発表曲:
  1作目: Scandal Beam! 【GUMI】Scandal Beam! - YouTube

  2作目: キミガ、ウスク、キエテク... ⇒ 第4期にリアレンジ
  3作目: 孤独なPainter ⇒ 第5期にリアレンジ (今作ってるw)
  4作目: カーニバラス インパルス ⇒ 第4期にリアレンジ
いずれもクオリティが低くてガタガタだったので、後にリアレンジし当時のバージョンは削除してしまったw
Scandal Beamのみ、YouTubeに残してます。

・状況: 
 当時は、アイドル向けに書いた曲の方がボカロと親和性があるだろうと思い込んでいて、アイドルのプロダクションに持ち込んで没になった曲のうち、自信があるものにしぼって復活させた。(ボカロファンとアイドルファンが仲悪いことは後で知る)

・成果: 
  - それぞれ2000 - 3000再生前後をマーク
  - ボカロPとして自作曲を発表する活動自体は軌道に乗った
  - DAW、ボカロの基本操作は習得
  - 作詞は自己流ながらなんとかなってきた
    → 調子に乗って、イベントで作詞講座の講師をやったりw

https://www.nicovideo.jp/mylist/48895509

・課題:
  - アレンジ、MIXは満足のいくクオリティにはならず...
  - 昔プロをめざしていた割には、底辺レベルにとどまった。
    自己流の限界を感じるに至った。


【第2期: アレンジャーとのコラボ時期 2015.03 - 2016.08

・活動内容
- P名変更:20.5世紀Pに改名
- 発表曲:
  5作目: GUMIっぱなしでChu!  

【GUMI】GUMIっぱなしでChu (オリジナル) - ニコニコ動画

  6作目: 虹色のHorizon 

【GUMI】虹色のHorizon(オリジナル) - ニコニコ動画

  7作目: 風を切って走れ (当時のバージョンは削除) ⇒ 第4期にリアレンジ
  8作目: 月ハ、遠ク、見テル (当時のバージョンは削除) ⇒ 第4期にリアレンジ

・状況
  プロのアレンジャーにアレンジ、MIXを有償で依頼
  メロには絶対の自信があったので、アレンジ、MIXをプロに頼むことでブレイクできるのでは?
 と考えた。お金はかかるが、ブレイクすれば取り返せるだろう、と。

・成果
  "GUMIっぱなしでChu!" が7000再生、"虹色のHorizon"が4000再生と、若干の向上はあったものの、劇的なブレイクには至らず...

・課題
  - アレンジは頼んだものの、ボカロやギターは自分で作ってMIXするスコープだったので、最終MIX、マスタリングが自己流になり、せっかくのプロのアレンジのクオリティが出せなかった。
  - 6作目のアレンジャーが制作途中でトンヅラし、残されたMP3の中間音源を加工して仕上げることになってしまうなど、アレンジャーとのコラボを最終形とすべきか疑問を感じた。
やはりボカロPを名乗るのであれば、自分でアレンジ、MIXの責任を持つべきなんだなと、腹をくくることに。


【第3期: アレンジ・MIX修行/洋楽EDMカバー時期 2016.09 - 2018.08

・活動内容
- 発表曲:
  カバー1: Killing Me Softly With His Song 

Killing Me Softly With His Song ft GUMI - ニコニコ動画

  カバー2: Touch Me

Touch Me (All Night Long) ft. GUMI - ニコニコ動画

  カバー3: Even Better Than The Real Thing

Even Better Than The Real Thing ft. GUMI - ニコニコ動画

  カバー4: I Want To Hold Your Hand

I Want To Hold Your Hand ft. GUMI - ニコニコ動画

 

- 同時に歌い手さんとのコラボも実施。無料で歌ってもらえる人を募集して。こんな感じ。なんとベトナム出身でイギリス在住の方。日本語が喋れる。
  カバー1: Killing Me Softly With His Song 

Killing Me Softly With His Song ft Minno - ニコニコ動画

  カバー2: Touch Me

【Akemix点五P】 Touch Me (All Night Long) 【歌ってみた】 - ニコニコ動画

・状況
  自分でアレンジ・MIXの勉強がしづらかった原因は、いろんな音楽性の曲を手掛けたから。なのでEDM 一本に絞ってアレンジMIXを勉強することに。
  いったん、オリジナル曲の制作は止めて、洋楽曲のEDMカバーを作りながら勉強することにした。
  元がEDMでない曲をEDMに仕立てる練習。自作の過去曲もEDMでないので、最初からEDMの曲を打ち込むだけだと勉強にならないと思ったワケ。
EDMにしぼった上で、こんな感じの勉強、対策をやってました。

dekunobobenkay.hatenablog.com

・成果
  バリバリカッコいい最新EDMアレンジ、とまではならなかったが、
EDMっぽい感じにはできるようになった!
この期間でかなり自信がついた。
また、歌い手さんとのコラボで、
やっぱり人間Vocalっていいなぁってなった。
この次の期間も歌い手さんとのコラボを実施

・課題
  カッコいい、EDMトラックメーカー並みのテクまでには至らず...
  まあ、不愉快な音じゃなくなったので、とりあえずオリジナル制作にもどることに


【第4期: EDM系オリジナル制作 2018.09 - 2021.12

・活動内容/状況
ようやく自分自身のアレンジMIXでまともな音にできるようになった。
順次自作曲を復活。一部第1期、第2期の曲のリアレンジも入れて
10曲作りため、
アルバムDC化ができた!

- 発表曲:
ボーマスで頒布したオリジナルCDの曲目リストを見てください。

dekunobobenkay.hatenablog.com

- 同時に歌い手さんとのコラボも実施。Colofusionというコラボ名で。
いちばん充実して楽しかった時期かもしれない。

・成果
やっと若いころに作ったオリジナル曲を自分が納得する形で世に出すことができた!
達成感ヤバ!
やっと自信をもってボカロP活動をしている、と言えるようになった。
勉強期間設けてよかった!

・課題
しかし、再生数は2000~3000程度と、底辺状態から抜け出すことはできなかった...
歌い手さんとのコラボも途中解消。
ま、売れないPとついててもメリットないよな...
それからボカロ曲作りのクオリティは安定したものの、Vocal MIXはイマイチな感じ。
人間の声MIXしたことなかったし...
いろいろあったので、この後は
コラボはせず、完全に一人で活動
することに。


【第5期: 8 Beat系オリジナル制作 2022.01 - 2024.11(予定)

・活動内容/状況
現在ココ。
昔作って復活させたい曲のうち、どうしてもEDMアレンジが合わない曲がいくつかあった。
アレンジMIXテクも安定してきたので、難しいと思って後回しにしてきた8 Beat系の曲の復活を始めることにした。
Vocaloid6が出たこともあり、人間的Vocal調声に舵を切った。
ここまでブレークすることもなかったし、自分の好みでない形で曲を出して後悔するより、
再生数が上がらなくても自分の作りたいように作る
ことにした。

- 発表曲:
< Vocaloid6 >
1.だからボクは音楽をヤメない 

www.nicovideo.jp

2.Uninstall

www.nicovideo.jp

3.Love Me Tonight

www.nicovideo.jp

< SynthV GUMI >
ここで4曲目制作中にSynthV AI GUMIが発売され、迷わず乗り換え!

1.IF I Fell In Love With You 

www.nicovideo.jp

2.GUMIっぱなしでChu (リメイク) 

www.nicovideo.jp

3.虹色のHorizon (リメイク) 

www.nicovideo.jp

4.消えない記憶 (先週アップの最新曲)

www.nicovideo.jp

・成果
なんといってもSynthV GUMIに本当に人間のように歌ってもらえていること!
もともと人間に歌ってもらうために作った曲たちだから、より作ったときのイメージどおりに復活ができる。
毎曲感動で泣きながら作ってます。
それからイラストもAIに描かせられるようになって、
すべて自分で完結してMV制作
できるようになった。納期、コストの面でおおいに改善になった。

・課題
やっぱ再生数は上がらない。仕方ないとあきらめるしかないか。
人間的調声の方針を選択した段階で、ボカロPとしてブレイクする目はもうなくなったともいえるだろう。そこは覚悟の上だ。
もともと昔作った曲を復活させることが目的で、有名になるためでも金儲けするためでもない。ただ、
もう少し多くの人に聴いてもらえるといいんだけどなぁ...


【今後】

このあと、SynthV GUMI版10曲作りためて、
秋のボーマスで頒布予定です!
お楽しみに!
それが終わったら、過去曲復活の活動は一区切り。
第6期として完全新作をAIの力を借りながら作っていく活動に移行する。
まだまだ挑戦し続けるぞ!
こんなに楽しい自己表現の手段は他にはない!

「だからボクは音楽をヤメない」!!


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#353 新曲アップ(46年前に作ったピアノバラード)

※下の方に歌詞掲載しています!

新曲出しました!

【SynthV GUMI】消えない記憶 (オリジナル)

 

https://www.nicovideo.jp/watch/sm43611173

新曲としては昨年末の"If I Fell In Love With You"以来で、SynthV GUMIちゃんのVocal曲としては自己リアレンジ曲を含めて4曲目
ボカロPとしてのオリジナル19曲目


今回の曲の特徴としてはボクとしては珍しいピアノバラード曲
ボカロPになって、昔作った曲20曲をボカロで復活させる活動をしてきたけど、当初この曲は候補に入っていなかった。
アナログ楽器音でのアレンジ、MIXは難しいだろうと考えていたからだった。しかもボカロにバラードを歌わすとなると、かなりのテクがいるだろうと。
しかし、2022年以後、8ビート曲のアレンジを進めてきて、アナログ系の音もできるようになってきた。
そして決め手になったのは
SynthV GUMIの発売
「こんなに人間的な歌い方だと、あのバラード曲、行けるかも!」
と、いうことで挑戦してみた。
自分としては満足できるレベルのアレンジ、MIXができたと思う。
今までのTengo-Pとは一味も二味も違う、本格的な曲づくりができたと思う。

しかし、ホントSynthV GUMIはすごい!
コレ完全に人間だろ、という感じ。
普通のJ-Popシンガーソングライターがピアノ弾き語りしてる感じになった!


が...

動画説明にも書いたんだけど、

ボカロファン機械的な歌い方じゃないとボカロ曲聴いた気がしない...」
J-POPファン「え?人間じゃないの?キモ...」
ボカロP 「売れてない人の曲聴いても参考にならないし...」
歌い手 「売れてない人の曲歌っても注目されないし...」

という感じで、あんまり注目してもらえそうにないよなぁ...
数少ない、バーチャルシンガーの人間的な歌い方が好きな方に届いて欲しい!!!
ぜひ拡散、紹介をお願いします!!

以下、新曲の歌詞です!
-----------------------------------------

< 消えない記憶 / 作詞・作曲: Tengo-P@20.5世紀プロジェクト >

1.
Ah, なにげないルーティンに 浸る朝
Ah, おだやかな時間軸 身を任せ
ひとつ ふたつ 背を伸ばす
溜息を封印して ふらり

Ah, 心地よい風受けて 歩き出す
Ah, 道ゆく人の笑顔まぶしくて
無理に遠く 見つめてた
埋められない隙間背負い

I'm Missing You, 
Love is Gone, Love is Gone
Ah, すべて夢のあと
Still, Loving You,
Love is Gone, Love is Gone
Ah, ひとつ残されたギザギザなカケラ

2.
Ah, 雑然とした日々に 逃げ込んで
Ah, 焼きついた刻印が 薄らいだ
痛み 悔やみ もうすべて
消え去ったと信じていた

I'm Missing You, 
Love is Gone, Love is Gone    
Ah, 今も変わらない
Still, Loving You,
Love is Gone, Love is Gone
Ah, 深く残された 鮮やかな記憶

(Solo)

3.
Ah, この広い空へ すぐに飛び立ちたい            
あの日の自分に さよならして

I'm Missing You, 
Love is Gone, Love is Gone
Ah, すべて夢のあと
Still, Loving You,
Love is Gone, Love is Gone
Ah, ひとつ残されたギザギザなカケラ

 

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#352 ボカコレ総括と今後の活動

ボカコレお疲れさまでした!

今回初めて2曲投稿してみましたが、成果はこんな感じ!

www.nicovideo.jp

【ニコニコ】(投稿後約5日)

2曲ともニコニコ広告3万ポイント投入


1.GUMIっぱなしでChu

再生数: 850
コメント数:80
マイリス数:40
いいね数:100


2.虹色のHorizon 

再生数:750
コメント数:50
マイリス数:30
いいね数:80

 

www.youtube.com

 

YouTube(投稿後約4日)

2曲とも、YouTube広告2500円
+ Facebook広告2500円投入

1.GUMIっぱなしでChu

再生数:3700
コメント数: 1
高評価:30


2.虹色のHorizon 

再生数:4600
コメント数: 1
高評価:40


総評:
ニコニコ: 
・ボカコレ期間中だけコメント、いいね、マイリスが増えるが、再生数は普段より上がらない(広告投入しても)
相互リスインした人と知り合いが聞いてくれているだけと思われる。

YouTube:
・広告効果で再生数は上がるが、コメント、高評価がついてこない
・あまり真面目に聞かれていない(画面に広告が表示されただけ?)と思われる。

ボカコレ参加の意義:
今回大いに意義を感じた!相互リスインした方々と相互にコメントしあい、お互いリスペクトする関係が築けた。今までも相互リスインはやったことはあったけど数が少なくて知っている人の範囲のような感じだったので大きく進展した。こういう親交の広がりは貴重な財産!
再生数が少なくても十分価値はあった。
今後も参加は続けたい。

 

今後の活動方針:

そもそもボカロPを始めた目的は、20代、30代のころ、プロを目指していた時に作った自信のある曲20曲(すべて日の目を見ずお蔵入りになっていた)を世に出したい!
というものだった。
有名になることでもお金を儲けることでもない。
ボカロP活動をしなかったら永遠に世に出なかったものを、投稿できる状態にできただけでもありがたいこと。
ただ、やっぱり本気で聞いてくれる人が全然いないようでは意味はない。
再生数少なくてもニコニコに出してイベントなどを通じて真面目に聞いてもらうのが本来の目的に沿っている。
そういうことだと広告積んでもあまり意味はない

一方、とくに音楽関係者以外の知り合いだと、YouTubeでないとほぼ聞いてくれないのも事実。YouTubeはそういう人向けに出すことにし、再生数は目指さないというのが現実的だ。

ということなので、両方とも今後広告は半減以下にする。
ぜんぜん再生数上がらないのも寂しいのでゼロにはしない


当面の活動目標:

世に出したい20曲のうち、EDMっぽい10曲は一昨年すでにCDアルバムにして頒布した。残り10曲を秋のイベント(ボーマスかM3)でCDアルバム化して区切りをつける。
この2枚目のアルバムは、全部SynthV GUMIのVocalで統一したい。
彼女が理想のVocalだから、自分の曲をベストな形で世に出すにはそれしかないと。
今のところ、SynthV GUMI曲は3曲が完成し投稿している。
残り7曲のうち、2曲は新作、2曲はVocalの置き換え、3曲は発表スミの曲のリアレンジで作るつもり。今までの自分のペースだと秋までの完成は結構急なスケジュールなんだけど、ここで区切りをつけたい。
実はその先にやりたいことがあるのだ。それはまたおいおい。

直近では、この新曲のうちの1曲の制作を始めた。今のところ4月の何のイベントもないところで出すことになりそう。さてどうなることか。
お楽しみに!

 

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#351 ボカコレに思い入れのある2曲投稿!

※末尾に「虹色のHorizon」の歌詞あり!

今日ニコニコに2曲投稿しました。
ボカコレ2024冬TOP100参加です!

 

www.nicovideo.jp

www.nicovideo.jp

 

 

今日はこの2曲目の「虹色のHorizon」にフォーカスしたお話。

もともと1988年に作った曲。
いったん音楽活動を休止してお蔵入りしていたんだけど、2015年にアレンジをセミプロアレンジャーに頼んで復活させた。
しかしそのアレンジャーが、制作途中でトンヅラ... (費用は先払いしていた)
作りかけのmp3ファイルにVocalやギターを足して何とか形にして投稿したんだが、音もイマイチだし、アレンジもボクが考えていたものと少しイメージが違っていた...
この「虹色のHorizon」は、過去に作った曲の中で3本の指に入るくらいの思い入れのある曲。だからお金をかけてアレンジャーを頼んだのに...
なのでいつか自分の手でリアレンジして出し直したい、とずっと思っていたもの。
2015年当時はアレンジ力ダメダメだったし、その後いったんEDMに特化して曲を復活させてたから、この8ビート曲のリアレンジがなかなかできないでいた...
2022年から8ビート曲のアレンジがそこそこできるようになってきて、自信がついてきたんで、満を持して自分の納得する形で復活!
感慨もひとしお!
最初に作ってから実に36年かかってしまった。

しかもこのSynthV GUMIちゃんのVocalがまさに最初に作ったときにイメージしたVocalそのもので最初に歌詞入りで歌ってくれたときには涙が止まらなかった...
冒頭の「輝く虹色のHorizon」の部分は1988年に作った当時と変えてないからもう...

そういう思い入れのある曲です。

設定は架空のアニメ(宇宙戦争もの)のOPの感じにしています。
PVにお金かけられないから、静止画に歌詞テロップ入れただけのものだけど、漆原龍紅さんのイラストのおかげもあって、いい感じに仕上がったと思う。

是非ぜひぜひ応援してね!!

以下、歌詞を掲載
-------------------------------------------------------
< 虹色のHorizon / 作詞・作曲: Tengo-P >

輝く虹色のHorizon...

(Intro)

1.
風の音だけ響く
薄れてくスコープ
増幅された鼓動
絵の具こぼした空

いつかこの日が来てしまうの
知ってた
負けないはずのプライドが今
くだけた...

輝く虹色のHorizon越えて
君は旅立つよ Far Away
明日の夢はまだ Illusion きっと
なのに なぜに 行くの Horizon

(間奏)

2.
寄り沿い舞う鳥たち
歪んでくアングル
フリーズされたダイアリー
焼きついたシルエット

ひとり走り続けていく
Misty Zone
きっと今より強くなるから
見ててよ

輝く虹色のHorizon越えて
君に届けたい Sanctity
明日の夢はまだ Illusion だけど
同じ思いつなげ Horizon

(Solo)

3.
いいね押せない (君の決断)
もう何にも (思い出せない)
どんな顔で (どんな声で)
君の笑顔に (どうやって)
応えればいいの

輝く虹色のHorizon越えて
君は旅立つよ Far Away
明日の夢はまだ Illusion きっと
なのに なぜに 行くの Horizon

虹色のHorizon, Ah....

明日の夢はまだ Illusion だけど
同じ思いつなげ Horizon
だから奇跡見せて Horizon

風の音だけ響く
薄れてくスコープ
増幅された鼓動
絵の具こぼした空

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#350 新曲If I Fell In Love With You の成果と振り返り

昨年末投稿の新曲"If I Fell In Love With You"成果課題を振り返る。併せて今年の活動の方向性を考える。

www.youtube.com

www.nicovideo.jp

 

【成果!】

再生数 (投稿から2週間)
 ニコニコ動画: 2500
 YouTube: 約3500
 TikTok(ショート): 約3900

ランキング
 ニコニコ動画(週刊ぼかうたらん): 新着105位
 YouTube ボカロ週間ランキング: 新曲150位
(GUMI新曲ランキング 6位!)

波及効果
 Twitter Follower数: 約3500→約4000
 YouTube Channel登録者数: 約500→約1000


最近の曲としてはいちばんの好成績
やはり、SynthV GUMI発売直後の期待効果があったんだろう。
SynthV GUMI発売から2日での投稿で、かなり急だったけど、急いだ甲斐はあったなと。

YouTubeの方が再生数が多かったのは広告パフォーマンスの良さを示している。投入金額はニコ動の半分。
最初はYouTubeは広告表示だけであまりまともに見てないんじゃないかと思ってたけど、チャンネル登録者が倍増したところを見ると、ちゃんと見て気に入ってくれた人が多い、ということなのでうれしい限り!

Twitterはフォロワー数が増えただけでなく、投稿に対する反応も以前より多くなり、注目していただけているのを感じてる。


【よかったこと】

①SynthV AIの性能
短時間で人間的な歌い方が実現できるだけでなく、中の人、
中島愛さんの歌い方そのもの
で、本当に驚いた。音質もいいし、AI独特のピッチ、タイミングのずれも違和感ないレベル。
もう、これは今後ずっと使い続けるしかないと確信した。

 

②AIイラストの使用
こちらも、ほぼイメージどおりのイラストが、歌詞の場面に応じて短時間で生成でき、品質も十分!
こちらも今後使い続けることにした。

 

③シンプルな8ビート曲アレンジ
一昨年までEDMをベースとしていたのを、去年から8ビート曲への転換を模索していた。今回の曲で十分行ける感触を持った。自信も持てた。


【課題】

①再生数、ターゲット
曲もイラストもそこそこの品質でてきたと思うが、やはりいつもの再生数とケタは変わらず... ブレイクできたわけではない。今回はSynthV GUMIの発売直後で注目されていたことを考えると、今後だんだん減っていくことが予想される...
Xでも投稿したけど、そもそも
リスナーの多くはクリプトン勢の従来のボカロを好む人が圧倒的に多い
のが実態。そういう状況下で人間的な歌い方の曲を出すのであれば新たなリスナー層を開拓しないと明日はない。
まめぐファンだったり、海外のボカロ、アニメファンへのリーチを、YouTube/TikTokの筋で強化していくしかないか... 


②動画
イラストは高品質だが、歌詞の入れ方がやっぱ素人。字が見えにくいのを避けるためグレーの帯を入れているが、これが興ざめでイマイチすぎる...
次の新曲では直接歌詞が表示しやすいように背景の指定プロンプトを工夫する必要がありそう。でも、それができたらPV品質は格段にあがりそうだからなんとか頑張りたいところ。


【今後の活動の方向性】

この"If I Fell In Love With You"でオリジナル18曲を復活できた。
EDMアレンジの10曲をすでにCD化しているので、あと2曲できたところで、もう10曲をSynthV GUMIバージョンでCD化することにしたい!
2曲の新作に加え、7曲についてSynthVへの置き換え、リアレンジをやることになる。なんとか今年秋のイベント(ボーマスかM3)で出したいな!

そこで区切りをつけ、そのあとは完全新作の活動を模索する。
作詞作曲編曲もAIの力を借り、短時間で曲作りができる新たな形を模索したい。
(ただ、全部AIじゃなくて、あくまでHelpしてもらうイメージ)

ボカロPデビュー11年。
今年は転機になりそう。

応援よろしくお願いします!

直近の予定としては、2月のボカコレ旧作のSynthV GUMI差し替え版2曲投稿しちゃう予定。
お楽しみに!


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今まで投稿した曲:

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#349 Tengo-Pの音楽遍歴を中心とした自己紹介(ボカロPになるまで詳細編)

一週間ほど前、Xで「音楽遍歴を中心とした自己紹介」をポストしたところ、188いいねをいただくほど注目していただき、ビックリしました。やっぱり一度諦めた夢を再トライしていく様に共感を得られたのだと思います。
そこで、blogにもう少し詳細編を載せてみることにしました。
実は9年ほど前にこれに近いものは書いているのですが、時間がたってTengo-Pと新たにつながってくれた人も増えたので、ここで手直しして再掲することにしまーす!
ちょっと長くなるけど是非お付き合いください。

【1961年: Tengo-P誕生】
東京都葛飾区柴又に、何の変哲もないサラリーマンの父と専業主婦の母の間に生まれる。


【'60年代半ば: 就学前にオルガンを習う】
母のアレンジでオルガンを習わされる。音楽自体はとっても好きだったんだけど、他の生徒が全部女の子ばっかだったんで恥ずかしくなってやめてしまった。
今考えるともったいなかったな。

ずっとやってたらプロの音楽家になれた?
でも音感の基礎はこのときにすり込まれたと思う。


【'70年前後: 音楽とは無縁の小学生時代】
オルガンやめた反動か、音楽とは無縁の生活。
昆虫採集、草野球、ミニカーなんかに明け暮れるごくフツーの小学生。(ちょっとデブなw)


【'70年代半ば: 中学生で音楽に目覚める】
中学入学祝いにラジカセを買ってもらった。英語の勉強って名目だったけど...。
これがすべての始まり。ラジオでかかる音楽をカセットテープに録音して聴いてた。
最初はフォーク、ニューミュージック(笑)。
次第にクラスメイトの影響で洋楽を聴くようになる。
中二になるころにはほとんど洋楽中心に聴いてた。

貯めていたお年玉でアコギ購入と同時に作曲も始める。
買ってすぐ名曲が作れるなんて自分は天才と思ってた。(まさに厨二病)
でもそのころに作った曲は全然大したことないのは言うまでもない。

★このころ聞いていたアーティスト
J-POP: チューリップ、井上陽水荒井由実
洋楽: ビートルズカーペンターズミッシェル・ポルナレフ


【'70年代後半: 福岡に引っ越しロックに染まる】
父の転勤に伴って福岡に引越し、転校。クラスメートの影響でハードロック一色に。
ハードロックこそが進化した芸術的な音楽で、他の音楽は音楽じゃない。
それを知った自分はすごい、とこれまた厨二病状態
進学した高校に軽音楽部がなかったので、
英語部に入って、世界的なミュージシャンになる準備をすることにした。
(さらに厨二病がこじれてきた)
英語部では洋楽を聞いて訳詞をして遊んでいただけで、結局しゃべれるようにはならず。
ギターを使っての作曲はつづけてきていたが、このころはほとんど洋楽的な曲。

★このころ聞いていたアーティスト
J-POP: ゴダイゴサザンオールスターズ
洋楽: Deep PurpleLed Zeppelin、Yes、King Crimson


【'80年代前半: 東京の大学に入りバンド活動開始】
東京の大学に入学。友達の影響で一気に軽薄に。
ナンパ目的でDisco通いを続けるうちにDance Music (Black系、エレクトロ系)も範疇に。
六本木のパブでウェイター兼皿回しのバイトをやり、軽薄な音楽に急旋回。
なんとポリシーのないヤツ。
ビルボードのヒットチャートをチェックしてヒット曲全般を聴くようになる。

大学2年のとき、エイジアのコピーバンドでバンド活動開始。ベースとボーカルを担当(ジョン・ウェットン)
学園祭でライブもやったけど、これは大失敗でしたw。
ここまで「自分は天才」という中二病状態が続いていたが、二十歳を超えてようやく自分の限界を知る。
この後はボーカルはやらない方針で活動。

★このころ聞いていたアーティスト
J-POP: Off Course、サザンオールスターズ松任谷由実
洋楽: Toto、Asia、Boston


【'80年代半ば: IT企業に就職し、並行してプロ志向バンドに加入】

サラリーマンのかたわら、プロ志向の本格的なバンドに入り、マネージャもついたが、
コイツがクセモノで、レコーディングに大金を払えと言い出したので脱退
しかし音楽的にはJ-ロックの路線に方向転換し、作る曲のポリシーもかたまってきた。
このときいっしょにやってたドラムが、後に某有名バンドのメンバーとしてデビュー。
(オリコン初登場一位も取ったことのあるバンドです。もちろん別マネージャーのもとで)
そいつはそれまでいっしょにやってたメンバーとは明らかに違っていた
テクニックがあるだけじゃなく、ヒマがあれば徹底して練習、約束は絶対守る、メンバー間の協調、調整も重視、という人間的にもスゴいヤツだった。
(見た目はタダのヤンキーだったが)
コイツのおかげで、プロをめざすというのはどういうことなのか、今までの自分がいかに甘かったか、思い知らされた。
人生四半世紀経って、ようやくまともな人間になれた気がする。

★このころ聞いていたアーティスト
J-POP: レベッカ米米CLUB
洋楽: Duran DuranU2


【'80年代後半: 小室哲哉との出会いで再び音楽の方向性が激変】
Come on let's DanceGet Wildでここまで目指していた音楽が一気に吹っ飛んだ!そう言っても過言ではないくらいの衝撃だった。
完全にデジタルの方向に。作曲もパソコンで行うようになった。
早速TMネットワーク的な3人のユニットに参加し、ヤマハのコンテストに応募。
一次テープ審査で800バンド中の12に残る。
しかし、二次ライブ審査で下手なのがばれ落選。
二次審査に通った4バンドは武道館でライブだったが、やはり無理だった。
これで、自分でパフォーマンスをするミュージシャンになることはあきらめることにした。

★このころ聞いていたアーティスト
J-POP: TM NetworkFairchild
洋楽: A-Ha、Madonna、Human League


【'90年前後: アイドル作曲家を目指すも不発で音楽活動引退】
あるプロダクションのマネージャに、「アイドル歌手向けの作曲をやらないか」と誘われる。
それまでアイドルというジャンルはハッキリ言ってバカにしてきたからちょっと、と思ったのだが、
「100万枚売れるってどういうことかわかります? 普段音楽なんか全然聴かない人の耳に届いて購買行動をさせるくらいのパワーがある曲ってことなんですよ。
確かにコンセプトアルバムを作って通の人だけに聴いてもらうのもすごいことでしょう。でもこの3分間の中にそれ以上にパワーを作りこむってすごい価値のあることだと思いませんか?」
影響されやすいオレはこの一言でコロっと行ってしまった。
この考え方は今でもオレの中核で、ボカロP活動の根底になっている。

で、結構有名なアイドル(ベスト・テンの常連のような)2人の企画会議に数回にわたって自分の曲を持って行ってもらったんだが、すべてボツ
厨二病のころから続いていた根拠のない自信はここで完全に砕け散った。

そろそろ潮時を感じ、ここでお見合い結婚。

さらに1993年、会社で北京駐在を命ぜられる。当時の大がかりな機材を持って行くのも大変だし、そもそも北京からさらに地方への出張が多い仕事だったから、もう限界だなと。
仕事の方も結構重要なプロジェクトを任されるようになって残業も増えて来たし...。
ということで、断腸の思いで音楽活動を引退することにした。

ここまで音楽性を変えつつも悩みながら頑張ってきたが、200曲あまり書き溜めた曲たちはここで永遠に葬り去られることになった... (と思っていた。)

★このころ聞いていたアーティスト
J-POP: TM NetworkFairchild、アイドル歌手全般
洋楽: Kylie Minogue、Heart、Richard Marx


【'90年代半ば~2010年代初め: 失われた20年】
その後、北京から帰任。二児のパパ&フツーのサラリーマンオヤジとして順調に生活してた。
しかし、どこかあきらめきれなかったんだろうな。毎月オリコンビルボード、全英のチャートをチェックして、気になる曲はレンタルしたり買ったりと、常に最新の曲を聴き続けることだけは続けていた。体が老いても頭が腐ってなければいつかは...ってね。
でもこれが結果的に後で役に立つとは...。

★このころ聞いていたアーティスト
J-POP: 小室ファミリーZardPerfumeFripSide
洋楽: ヒット曲全般 (ダンス、EDM中心)


【2012年: ボカロとの運命的な出会い】
ある夏の日、当時中学生の娘がおめかししてるんで

オレ「どこに行くの?」
 「友達とカラオケ」
オレ「ふーん、どんな曲を歌うの?
 「最近は半分くらいはボーカロイドの曲だよ」
オレ「???」

2007年に初音ミクが発売されたのは知っていた。けど
「どーせ機械みたいな歌い方でしょ」
「どうせ変態なオタクが声聴いて喜んでるだけでしょ」
バカにして見向きもしてなかった。(ゴメンナサイ)
真面目に音楽を作る人間が使うものではないと思い込んでいたのだ。

しかし、普通の女の子が半分くらいボカロ聴いてるの?どうなってるんだ?
と思って娘に教えてもらっていろいろ聴いてみると...

こんなすごいことになってるとは。頭がかち割られたくらい驚いた。
そして、これは「オレを呼んでいる!」と。
あのボツになった(あえなく死んでいった)オレのかわいい曲たちをボカロでよみがえらせられるじゃないか。リベンジだ!

そして翌年初め、52歳のオヤジがついにボカロPとして活動開始!


⇒ ボカロPになってからの遍歴はまたの機会に!

ここまでの長文、
お付き合いいただきありがとうございました!
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#348 SynthV初めて使ってみた (ボカロをSynthVに差し替えてみた)

※は2024年1月に付記しました!


【0.はじめに】

今回の新曲"If I Fell In Love With You"でSynthVを初めて使い、そのクオリティの高さに驚愕しました。
しかし、マニュアル、チュートリアルなどの情報が古く、自分がやりたいことを実現するのにどうすればいいのかわからず結構混乱してしまいました。
同じようにボカロからSynthVに乗り換える人のために情報をまとめておきます。
(SynthV GUMI発売を契機に乗り換える人も多いと思います)
なお、SynthVはバージョンアップのスピードが速いようなので、この記述もあっという間に古くなるかも...
その点はご了解ください。

初めてのSynthV曲はコレ!
YouTube

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ニコニコ動画

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あ、2'32"からのRadio Voice部分は、Vocaloid V4を使ってます。SynthVだと人間過ぎてイメージ合わなかったので(笑)


【1.こういう人に読んでほしい!】
Vocaloidを使ってきたが、初めてSynthVを使う
・クオリティの高い人間的な歌い方を、手間をかけず実現したい
・操作の慣れたVocaloid V4でデータを作ってから変換したい

(機械的、ボカロ特有な調教を自分でしたい人には向かないです。
今回、ボクもRadio Voice部分はVocaloidを使いましたが、
機械的、ボカロ的にしたい場合はVocaloidのままの方が
いいです。そういうことです)


【2.具体的な手順】
では、今回の手順、注意点を書き記します。
SynthV AI GUMIのケースなので、他の歌声だと条件が異なるかも。

そこはご了解を!

1)インストール、アクティベート
  ⇒購入すれば参照できるマニュアルに記述があるので省略

インストール、アクティベートがすんだら、DAW側でトラックを作ってVSTiとして動かします。

 

2)VSQX取り込み
 ⇒ VSQXは単純な「読み込み」で取り込めます。
「インポート」じゃなくて「読み込み」なので一瞬わからない(笑)

 

3)拍子とテンポの設定
 ⇒現状では自動で取り込んでくれませんでした。
  忘れずに手打ちしましょう。
  デフォルトはなぜか2/2 120BPMで、多分多くの方は全然ちがうかなと。

 

4)小節のずれの補正
 ⇒VSQXを取り込むと、なぜか1小節ずれてます...
    CTL Aで全ノート指定して、ドラッグ&ドロップでずらしておきましょう。

 

5)歌声DBの適用
  ⇒ 各トラック名の下の行に「歌声が指定されてません」と出るので、そこをクリックして歌声を指定。
最初にこれをやらないと何もできません。これもわかりにくい!

 

6)パラアウト
 ⇒ Cubaseの場合はここに記述があります。

【Cubase Tips】『Synthesizer V Studio Pro』のパラアウト設定でメインボーカルとハモリを個別に出力する方法 - MIT STUDIO(エムアイティ・スタジオ) - プロユースレコーディングスタジオ - 東京・港区

逆にコレを読まないとさっぱりわからないと思います(笑)
 Cubase以外もDAW側は普通のパラアウト設定と同じと思いますので類推できるのではと思います。


7)各種設定
デフォルトからどうしても変えておいたほうがいいものは、
「修正」タブ配下の「グループ化の解除」だけだと。
「解除しないとかえって操作がわかりにくい」という情報がWeb上に複数あったので黙って従いました。解除しなかったらどうなるかは正直わかってません(笑)
それ以外はいじらなくてとくに不便、問題はありませんでした。

 

8)自動ピッチ修正について
  古いバージョンでは、適用のために何かしら操作が必要だったみたいですが、最新版はデフォルトで適用されていますので、「とにかく人間的な歌い方にしたい」人は基本何もしなくて大丈夫です。
(古い情報がネット上に多かったので、この事実がわかるのにかえって時間を要してしまった...)

 

9)ボーカルスタイル(歌い方)
⇒ 右のマイクのアイコンをクリックすると歌声の設定タブが出ます。その配下のボーカルスタイルをクリックすると4つのパラメータが出ます。
(Ballade、Cute、Soft、Vivid(=鮮やかさ?))
トラック全体としての設定がトラックごとにここでできます。
これはお好みなのでいろいろいじってみてください。
数値を大きくしすぎると、だんだん人間味が薄れるようなのでほどほどに。

 

10)パラメータ(声質)
ここも、ボーカルスタイルと同様に、数値を上げ下げしすぎると人間味が失われて不自然な感じになりますのでほどほどに。
ラウドネスは音量が大きくなるだけで、大きくすると音割れや音質劣化になってしまったので、0dBのままでDAW側で音量コントロールした方がよさげ。
その他のパラメータをお好みでいじる感じ。
ブレスは普通の歌声の中での息成分の強さで、ブレス(息継ぎ)の音量ではないので注意。
トーンシフトはファルセットのコントロールで、高い声をファルセットにしたくないときは上げる、というものです。


※この「パラメータ」はオートメーションのように値を変化させることができます。ピッチ以外はあまり使わないと思いますが。
ピアノロールの右上に横棒三本のアイコンがあるのでそれをクリックして「パラメータパネルの追加」をするとパラメータ曲線の画面が出ます。

「EDIT」の横のパラメータ名をクリックしてパラメータを選択します。

デフォルトはピッチになるようです。

 

11)ノートの補正
VSQXを取り込んだままだと正しく発音されない場合があり、以下についてはコツコツ地道に修正が必要です。

・しゃくらせるためにノート分割した部分。
分割しないでつなげて、SynthVが自動でつける「しゃくり」に任せた方がより自然になります。(直さなくてもそのとおり歌ってくれますが)
ただし、SynthVの「自動しゃくり」より短くしたいときや長くしたいときは、ピッチをマニュアル修正するよりノートを好きな長さで分割した方が自然です。ボクも聞き比べてしっくりした方にしてます。一部短くしたいところをノート分割のままにしました。

・撥音。小さい"っ"とその後ろのノート。
今回「チャットー」と伸ばさせて歌うようにしてたんですが、勝手に「チャットッ」と短く切られてしまいました。その方が英語に近くて正しいのですが、勝手にやられるのは困る... その時は小さい"っ"(cl)の部分のノートを消して休符にしたところ、VSQXファイルのとおり、「チャットー」と歌うようになりました。
なお、古い情報だと、「Vocaloidの小さい"っ"を取り込んだままにしていると正常に発音できない」という記述が散見されますが、最新版では上記のようなケースを除けば正常に発音されてました全部直す必要はなく、おかしいところだけ直せば十分です。

・発音記号で子音だけにした部分。
VocaloidとSynthVでは発音記号が違います子音だけにしたところは現状では正しく変換されないようです。聞けばおかしいとわかると思いますので点検して打ち直しましょう。
⇒ 発音記号はここに記述があります。

発音記号一覧 | Synthesizer V 日本語非公式 Wiki | Fandom

また、VocaloidとSynthVでは無声化したときのイメージが違うので、子音だけにしなくてもいい場合もありますし、もともと無声化していないところを子音だけにしたらより自然になる場合もあります。全体的に点検してみるといいと思います。

※ノートを指定して♫ノートのプロパティを開けると下の方で子音と母音の強さを別々に0-100%の間で指定できます。カナ英語の語尾なんかは、子音だけにせずに母音を50%くらいに落とすだけでもいい感じになります。このあたりはむしろボカロより便利でわかりやすい!

 

・母音や、"ん"のノートを前の同じ音程のノートに統合?
⇒これはあまりオススメしません。
これをやった方がいい、という記述のあるWeb情報もありますが。
というのは、統合すると、符割が変わってしまうことが多かったからです。
例えば、"あん"と歌わせるのに、"あ"を付点8分、"ん"を16分にしたいのに、統合して四分音符にしたら勝手に両方8分音符にされてしまいました。これをいい具合にSynthV側で調整する方法もあるかもしれませんが、もとのままでも正常に歌ってくれるのでその手間は不要かと。

 

12)英語部分
音節の区切り方のルールが、Vocaloidとは全く違っているので注意が必要です。
ここに情報があります。
⇒ Synthesizer V(SynthV)で英語を歌ってもらう|firmocto(もめんだこ)

 

13)ASIOドライバの変更
ボクの環境だと、普通にSynthVを動かしたらVocalが音途切れやブツブツ雑音が入る現象に見舞われてしまいました。ASIOドライバを ASIO4ALLから、Generic Low Latency ASIO Draiverに変更したところ現象がなくなりました。結構負荷かかってるんですね。バッファーがかなり必要なようです。


14)EQ設定(参考)
これはお好み次第かと思いますが、ボクはボカロに比べて以下を加えてみました。より人間的になったように思います。
カット: 300Hz、2.5kHz、4kHz、5.5kHz
全部若干程度です。
マスターで超高音、超低音をカットしているので、ローパス、ハイパスはかけず、帯域を広げました。


15)純正律補正の適用(参考)
・ボクはボカロにAutoTuneを軽くかけっぱなしにして、純正律補正をかけています。
が、SynthVにAutoTuneかけるとガタガタになったので外しました。
いろいろ調整したらいい感じになったのかもしれませんが... あきらめ。
Cubaseで対応している純正律シミュレート(HMT)の入れ方をボカロとは変えました。
HMT機能を使っていない方は読み飛ばしてください。
ボカロ曲の場合、ピアノ、ギターについては分析オン、チューニングオフで、その他のVST音源で音程のある楽器は全部両方オン、Vocaloidも両方オンにしてます。
ところがSynthVでその設定だと、Vocalが外れて聴こえる現象に見舞われました。
試行錯誤の末、他は全部そのままでピアノについて両方オンにしたところ、違和感が緩和されました。ピアノとVocalが鳴っていることが多いためか、AutoTuneを外した影響か、正確な原因はわかりません... あくまでご参考に。

 

ということで、人間的な歌い方をさせたいボカロPのみなさん躊躇なくSynthVに移行しましょう。

成功を祈る!

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