五十にしてボカロを知る!

50代でボカロPになった筆者の活動奮闘記

#259 Vocaloid 英語調教のポイント大公開

なんとか、カバー2曲目の仮オケが完成して歌い手さんに送りました。
キリがいいところなので、前回保留した英語調教のポイントを書いちゃいます。
確か、5年前くらいに一度書いたんですが、正確でないことや、一部誤解もあったので、消してしまいました。
その時に書いたことと半分くらい重複してますが、この機会に整理して書いておきます。
自分向けのメモも兼ねてw

それをやったらどんな感じになるのか、合わせて聴いていただけるといいんですが、この記事の公開時点でまだカバー2曲目できていないので、お待ちください。
公開後にここにもリンクを張り直しておきます。

↓コレ (2018.5.1追加)

www.nicovideo.jp

 

3曲目も同じ考え方で調教しましたのでご参考に。

↓コレ (2018.6.26追加)

www.nicovideo.jp

あ、それから、Megupoid English を使う前提ですのでご了解のほどを。


【方針の転換について】

まず何をしたか、書く前に、どういう調教を目指したのかを書きます。
これと違う方向性を目指しているな場合は、あまり参考にならないかも。
ということでご注意を。

方針1. AutoTuneをゆるくかけっぱなしにして、ケロ気味にする
前の曲までは、より「人間的な」調教を目指したが、今回はちょっと機械的な声に寄せました

方針2. カンペキをめざさず、あまり時間をかけずにやる方針
前回MinnoさんのVocalを聴いて、やっぱり人間にはかなわないと思い知りました。
時間をかけてもどうせ限界はあるなと。
そこそこ聴けるくらいを目指しました。


【0. 大まかな作業順序】

1) 発音の矯正 (発音記号の修正、VELの調整)
2) アクセント調整(アクセント+OPE)
3) 音程、音量以外のその他パラメータをやっつける(GEN、CLE)
4) ピッチ調整
5) 音量(DYN)調整

それぞれについてどんな感じか書いていきます。


【1. 発音の矯正】

1) VELの修正
日本語のGUMIちゃんは下げて調整しないと子音が不明確なことが多いのですが、
英語版はほとんど修正いりません。
たまに子音がキツすぎて上げて対応することもあります。(rの発音)
今回の曲はVEL調整は一箇所だけでした。"Drive" の"Dr"が弱かったんで。
でもVEL下げ過ぎるとなんだか不自然なので、補正は弱め。あまり明確にはなってませんがこんなもんかと。

2)発音記号の修正
前後の単語のつながりによって発音が変わるケースは手で直すしかありません。
例としては、
・母音の前のTheを「ザ」じゃなくて「ジ」に変える
・"Let's your"を「レッテョア」じゃなくて「レッチョア」に変える
などなど。
ネイティブか、かなり英語が得意な人に聴いてもらわないとなかなか気づかないんですよね。
今回も、MinnoさんのVocal聴いてから直すかもしれません。


【2. アクセントの調整】

英語の調教ではこのアクセント調整がメインで、一番手間をかけます。
具体的に言うと、すべてのノートのアクセント値とOPE値を点検調整します。
なぜこれが必要かというと、

「日本語は上下の音程的なアクセントですが、英語は強弱のリズム的なアクセントです。
 強弱が適切でないと、英語らしく聞こえないどころか、意味を理解してもらえない場合すらあります。

1) アクセント
0--100までの範囲で設定でき、デフォルトは50ですが、
 ・前置詞、接続詞、冠詞、助動詞は、20~30に落とします。
 ・主語、メインの動詞/形容詞、強調したい目的語・補語の、アクセントのあるノートは60~70に上げます。

(ただし、主語が代名詞の場合は弱くした方が自然な場合もあります)
 ・2音節以上で、アクセントのない音節のノートは、アクセントのあるノートより20~30落とします。
 ・スラーのために母音と語尾の子音だけを付け足した後ろのノートは基本的に30以下に落とします。

上の値でもきれいに聞こえないこともあり、何度も聴いて自然になるように直すしかありません。
とくに、上は上げすぎると雑音が混じることがありますので注意が必要です。
それから20でもデカく聴こえることもあり、10や5にすることもあります。(とくに冠詞)

2)OPE
アクセントと、母音の種類に応じて調整します。
・アクセントを下げたところはOPEを10~20下げます。ただし、a系、o系は下げない方がいいかも。
・アクセントを下げていないところでも、i, u, e系は下げてみます。しっくりこなかったら戻す。
この辺は感覚的で、明確な法則はありません。試行錯誤あるのみです。


大変ですが、英語ボカロはこのアクセントとOPEの調整をやるだけでクオリティが劇的に変わります。
是非がんばってください。


【3. DYN/PIT以外のパラメータやっつけ】

ここは基本的に日本語版と同じ考え方です。
趣味の問題もありますね。
ボクはBRIとBREはデフォルトのままで使いません。
上げると雑音が乗ることが多いので。
使うのは以下の2つです。

1) GEN
音程が高いところは下げ、低いところは上げます。
そうするとらしくなりますよね。
今回の曲は C3--D4までなんですが、
C3--E3を+8、C4--D4を-8にしてます。

2) CLE
フレーズの冒頭を 8とし、だんだん下がってフレーズの最後が0になるようにラインで引きます。
これは、人間がブレスの直後はハッキリ声が出て、だんだんこもってくるのでその感じを出すためです。
が、今回機械的な調教だったんでやらなくてもよかったかな、とも思ってます。


【4.ピッチ修正】

今回は以下の2つのことをやってます。
これも、「英語だから」ということではなくて、「機械的な調教だから」ということでこうしてます。

1) しゃくり
AutoTuneかけっぱなしなので、だんだん変化させるのではなく、ぴょこんと半音、一音上げてしまう形で使いました。

2) 語尾上げ
今回は'80年代アイドルみたいなモロ裏返りはせず、一瞬だけキモチ上げたくらいです。
ノドをちょっと締めたかな、というくらい。

前の曲まではビブラートや、ノート中でのゆらぎをPITで入れてましたが、今回はAutoTuneをかけっぱなしなのでやめてます。
やっても矯正されちゃいますから意味ないです。


【5.音量(DYN)の調整】

これも日本語版と同じ考え方です。
ボクは、マニュアル本にあるような「カマボコ型」にするのは面倒なので、
フレーズの最初のノートの直前で下げて、ノートの頭ちょっと過ぎたところで64に戻すのと、語尾の最後を同様に下げてます。
フレーズの途中はいじりませんでした。
機械的調教だと、平坦な方が感じの方がいいので。


こんな感じです。
参考になりましたでしょうか?
ご感想をTwitterにリプいただけると嬉しいです。
よろです!

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